東急池上線多摩川線蒲田駅(大田区西蒲田)は、東京の編集プロダクション、年中無休の市井文化社が大田区東矢口に事務所があった時代の最寄り駅でした。蒲蒲線敷設問題で近年にわかに注目を集めている東急線蒲田駅について見ていきましょう。
珍しい5面4線の頭端式
蒲田には、JRの蒲田のほか、京急蒲田があります。
しかし、東急の蒲田駅は京急蒲田のように東急蒲田とはいいません。
それは、JR東日本と蒲田東急プラザ2階にて連絡しているからです。
ホームは現在では珍しい5面4線の頭端式です。
東急池上線と東急多摩川線が、それぞれ2線ずつ使用しています。
2009年10月27日撮影です。
16時34分発五反田行です。
ありふれた光景ですが、電車が蒲田駅に入り、折り返し蓮沼に到着するまでです。
現在の蒲田駅は東急プラザができたときに(1969年頃?)できたはずですが、もう40年間、このホームは使われていることになります。
ただ、車両はずいぶん変わりました。
変わる車輌
冒頭の画像の車輌は、池上線・東急多摩川線で2016年3月末から運行されている復刻デザインのリニューアル車両「きになる電車」です。
1000系1編成(1317・1217・1017)を使用し、1950~1960年代の旧3000系で見られた濃紺と黄色のツートンカラーを復刻しています。
「T.K.K.」のロゴや、木の車輌も意識しています。
東急線では、田園都市線でも採用し、映画『喜劇駅前学園』(1967年、東京映画/東宝)でも映っています。
ここは、廃校になった青葉学園高等学校が舞台です。
このあとに、真緑の車両となりました。
そして現在は、緑の新型車両7000系が走っています。
どうなる蒲蒲線問題
蒲蒲線こと新空港線計画というのは、最近全国向けニュースでもとりあげられることが多いので、地元の方でなくてもご存知かもしれません。
JR蒲田駅は京急蒲田駅と約800メートル離れています。
両駅を乗り継ぐには、京急蒲田西口商店街のあすとなどを経由する徒歩となります。
しかし、東急線としては、東横線の渋谷駅を大掛かりに工事をして地下に潜らせ、埼玉の所沢や川越に直通としました。
それが、東急線では多摩川駅でいったん乗り換え、多摩川線を乗り継いでもJR蒲田が終点です。
そこで、東急線を京急蒲田駅につなげるために、JR蒲田と京急蒲田間を地下で結ぶ新路線を作ろうというものです。
京急よりも、東急にメリットのある計画です。
なぜ両駅をつなげたいか。
もちろん、狙いは羽田空港でしょう。
京急蒲田駅からは羽田空港線が出ていて、東急線利用者が羽田空港まで電車の乗り継ぎでアクセスできるようにするためです。
蒲蒲線が敷設されれば、目蒲線が切られて多摩川線にされていたのが、再び再編されて東横線から直通になることは間違いないでしょう。
しかし、東急線と京急線では起動幅が違いますし、あすとなど、徒歩区間の商店街の反発の必至です。
蒲蒲線問題、果たしてどうなるでしょうか。
以上、東急池上線多摩川線蒲田駅(大田区西蒲田)は新型車両7000系も走る5面4線頭端式で蒲蒲線こと新空港線計画が注目される、でした。
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