『いずみ家』でピンとくる有名人といえば泉谷しげるでしょう。その娘夫妻がオーナーと言われるのが『いずみ家』という横浜家系ラーメン。国道1号線(第二京浜国道)の馬込陸橋付近(大田区東馬込)にある20席程度のお店は4人体制で繁盛しています。
いずみ家について
ふたつの意外性が、『いずみ家』の真骨頂といわれています。
まず、横浜家系ラーメンというと、連想するのは濃いギトギトの豚骨スープかもしれませんね。
その濃さがゆえに、好き嫌いがはっきりわかれるラーメンのジャンルです。
ところが、『いずみ家』のラーメンは、コクはきちんとありながら豚骨のくどさは全くありません。
冒頭に泉谷しげるの娘と書きましたが、泉谷しげるの娘夫妻がオーナーということは、いろいろなサイト・ブログに出て来ます。
しかし、『いずみ家』には、泉谷しげるを印象づけたり誇ったりするものは一切ありません。
つまり、少なくともリピーターにとって、泉谷しげるは無関係で、『いずみ家』の味でリピしているのです。
味で勝負する、というラーメン職人の矜持が感じられます。
『いずみ家』は、日曜を含めて14時までがお昼の営業ですが、この日は13時30分に入ったのでギリギリでした。
店内は、まず食券売り場があり、ラーメンはすべて醤油だしの豚骨ラーメンです。
基本となるラーメンは750円、
ラーメン中盛は850円、ラーメン大盛は950円で、ラーメンライスが850円などとなっています。
要するに量の違いだけですね。
とんこつラーメンをいただく
これができたラーメンです。
さあ、スープの色をご覧ください。
決して豚骨ギトギトではありません。
むしろ醤油ダレであることがはっきりわかる色です。
では、豚骨を抑えて豚骨の味がしないのかというとそうではなく、豚骨のしっかりとしてコクを感じます。
下処理をとことんまで行い、もちろん臭みやくどさなどは感じず、雑味のない完成度の高い豚骨スープを実現しているのです。
豚骨ラーメンは一般的に、その強烈さゆえに、自分の胃袋が元気なときでないと負けそうな気がしてしまうイメージがあります。
しかし、本来の横浜家系ラーメンというのは、ラーメンのスープはすべて飲み干すと身体に悪いなどと言われていても、「もう一口だけ」「もう一口だけ」と飲んでしまうやめられないスープなのです。
これなら、『泉谷しげるの店』にしなくても、十分に集客できる一級品です。
本来、横浜家系ラーメンというのは、こうした格調高い作り方をするものなのです。
余談ですが、豚骨スープのコラーゲンは、実は美肌効果など健康効果を積極的に評価する向きもあります。
オール・オア・ナッシングで、食材・食品を「いい」か「悪い」かで色分けせずに、適度に摂取ということでいいのではないでしょうか。
近くにはココスや智寿司も
これだけの結果を出せる『いずみ家』の味の秘訣はどこにあるのでしょうか。
店主が、家系ラーメンの総本山である『吉村家』の流れをくむ『寿々喜家』(横浜市保土ヶ谷)で修業をしたそうです。
『いずみ家』のネックは、国道沿いにあるのに駐車場がないこと。
電車なら、最寄り駅は都営浅草線馬込駅で徒歩5分ほどになります。
『いずみ家』は、電車で食べに来る価値のあるお店です。
もっとも近い駐車場は、先日ご紹介したココス東京イン店(大田区北馬込)が入っている、東京インというホテルの隣りにある駐車場を利用することになります。
#ココス(COCO’S)といえば、人気アニメ番組『ドラえもん』をスポンサードしていることでおなじみ、お子さんのいるご家庭では、少なくともCMはご覧になったことがあるのではないでしょうか。#大田区 は北端の #北馬込 になります。https://t.co/HKgthT021A pic.twitter.com/bEO1qrJWR4
— かやのなおき (@kayano2019) October 29, 2020
ココス東京イン店は、国道1号線を隔てて反対側ですが、同じ側には、やはり先日ご紹介した、寿司のデカ盛りでお馴染みの『智寿司』があります。
大田区としては北端になりますが、馬込にもこうした名物・名店が揃っているのです。
以上、『いずみ家』は国道1号線(第二京浜国道)の馬込陸橋付近(大田区東馬込)にあるコクのある豚骨醤油の横浜家系ラーメン、でした。
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