かつや池上駅前店が、東急池上線池上駅前商店街にあります。通常メニューに加えて、毎月の期間限定メニュー、今月は『シビれ山椒のぶっかけ青ネギカツ丼』です。御飯の上に、山盛りの青ネギと千切りキャベツに山椒ダレがかかっている丼です。
東急多摩川線武蔵新田駅に、カツ丼チェーン店の松乃家がやってきたことは以前に書きました。
その松乃家の競合店といえば、かつやです。
かつやは、すでに20年近く前から、東急池上線池上駅前商店会にあります。
池上駅前商店街は、飲食店があまり育たないところです。
以前からあった店では、中華料理店のパリー園や来々軒、日本そばのかねこやなどは閉店し、柴田時計店の後にできた、駅前の田やという店もいつのまにかおわっていました。
その中で、かつやが進出し、20年に渡って結果を出してきたため、その後、松屋、横浜家系ラーメン希家池上店などが続々登場したのです。
かつやのかつ丼は、ワンコインカツ丼として、長く親しまれてきました。
以前、『実話BUNKAタブー』(2014年5月号)という雑誌では、「一番まずい店はどれ?有名チェーンかつ丼食べ比べ」という辛口コーナーを掲載しましたが、なんとその中では、「いちばんマシ」として、かつやのかつ丼が選ばれています。要するに、いちばんウマイということです。
実食評価は56点と書かれています。50点以上はこれだけなのでダントツです。
同誌の批評は、「衣が塩っぽい」「肉はちゃんと歯応えもあり、しっかりと豚の旨味も感じられる」「全体的になかなか好印象」と書かれています。
たしかに、油はそれほどギトギトという感じてはなくご飯が少なめ。
肉の厚さもほどよく、かつ丼としては比較的さっぱりした感じです。
大衆的な価格のかつ専門店として、カウントして良いと私は思っています。
そのかつやは、通常メニューの他に、毎月約1ヶ月間の期間限定メニューというものも提供されています。
たとえば、4月~5月にかけては、『ガツ盛り野菜のチキンカツ丼』といって、ささみカツと塩ダレとご飯の合体した丼が提供されました。
大きなチキンカツが、若い層に人気だったようです。
そして、5月26日~6月22日には、『シビれ山椒のぶっかけ青ネギカツ丼』といって、ご飯に山盛りの青ネギと千切りキャベツに山椒ダレがかかっている丼が提供されています。
シビれ山椒のぶっかけ青ネギカツ丼とは……
『シビれ山椒のぶっかけ青ネギカツ丼』は、ごはんの上に、卵でとじていないとんかつがのり、その上に大量の青ねぎと千切りキャベツが覆いかぶさり、さらに山椒を使ったタレがかかっています。
いつもカツ丼ばかり食べていると、卵でとじているので、サクサクしたカツは新鮮でした。
そして、タレは「つゆだく」というほどでもないのに、ご飯が足りなくなるほどです。
ごはんと山椒の相性がいいんでしょうね。
かつに、山椒ダレの絡んだネギをのせ、ご飯と一緒に食べるのです。
山椒は四川料理のような辛さではなく、食欲をそそる適量です。
ただ、やはり山椒ですから、食べていくうちにピリリときます。
そうしたら、口を休めるために千切りキャベツを食べるのです。
山椒ダレの絡んだネギのせご飯→千切りキャベツ、を繰り返していくと、あっという間に丼は空になります。
前回の、『ガツ盛り野菜のチキンカツ丼』は、カツが大きすぎる割にソースが足りず、お店に備え付けの調味料のお世話になりましたが、今回は大丈夫です。
山椒は、ビタミン・ミネラルのカルシウムと鉄の成分が高く、食欲増進、胃腸障害改善、血液循環をよくし、利尿効果を高めるなどといわれています。
昼のランチにぴったりかもしれません。
実話BUNKA (ブンカ) タブー 2014年 05月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2014/03/15
- メディア: 雑誌
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