とんこつらい斗(大田区千鳥)は、羽釜で10時間以上炊き上げた豚骨、鶏ガラスープによる濃口または薄口醤油のラーメン店です。泡立ったコクのあるアツアツスープに、低加水ストレート麺がよく合います。麺の量やトッピングによるバリエーションがあります。
とんこつらい斗アクセス
とんこつらい斗は、環状八号線(環八)沿いにあるお店です。
2017年4月オープン。
住居表示は大田区千鳥。
東急多摩川線武蔵新田駅と下丸子駅の中間ぐらいの場所で徒歩10分。
東急池上線千鳥町駅でもほぼ等距離です。
建物全体がマリンブルーなので、わかりやすいと思います。
以前はカレーショップでしたが、たしかその前はラーメン店でしたか。
お店の前には、『こだわり醤油らーめん』『がっつりパンチのきいた濃口』『やさしいマイルドな薄口』が描かれた店頭幕が掲げられています。
そのメニューを見ていたら、若い女性がささっとお店に入っていきました。
常連なのでしょう。
若い女性が1人でも簡単に来れるお店ということです。
店内
店内は、L字型のカウンター席のみ7席。
席間に少し余裕があったので、1席はコロナ対策で間引きしているのではないでしょうか。
ただ、敷居板はありませんでした。
口頭のオーダー制です。
厨房はオーナーの1人、いわゆるワンオペ体制。
オーナーは、伝票に記入してから支度を始めます。
紙エプロン、ヘアゴムが用意されています。
厨房の撮影はしませんでしたが、たしかに羽釜がありました。
その道に精通しているわけではないのですが、寸胴鍋よりも熱伝導効率が良く、中のスープが効率的に対流するそうですね。
テーブルには、豆板醤、生姜、胡椒、唐辛子、おろしニンニクなどのお好み調味料が用意されています。
さらに、壺型の容器に入った胡瓜の漬物も。
御飯のお供でしょうか。
箸は割り箸です。
箸置きの隣には、レンゲが各自がとれるように置いています。
スープをのむときにレンゲを使わない人もいるので、出来上がったときにレンゲがささっているようりも、この方がいいかもしれませんね。
着丼はカウンターの高いところに丼がおかれ自分でおろしますが、熱いです。
アツアツスープということがわかります。
こいくち醤油らーめん並盛(700円)
とんこつらい斗の基本メニュー、こいくち醤油らーめん並盛です。
青ネギ、ほうれん草、たてた海苔3枚、チャーシュー、きくらげなど、体裁は家系ラーメンを意識しながらも、博多ラーメンの面影も少しあるかなという感じです。
麺は低加水ストレートの中太麺。
博多ラーメンのような棒麺ではありません。
スープは泡立っています。
豚骨と鶏ガラで作り込まれていますが、豚骨の臭みはなく甘みを感じるので、きっと下処理をとことんまで行い、羽釜によってじっくり煮込んで旨味を出し切ったんだろうなあと思いました。
こいくち醤油とのことですが、しょっぱいという感じはしません。
まさに塩梅がいいんでしょうね。
うすくち醤油らーめん中盛(800円)
とんこつらい斗の基本メニュー、うすくち醤油らーめん中盛です。
別に並盛でも大盛でもいいのですが、お伺いしたときに来店された方は、みなさん中盛を注文されていました。
量的にいちばんいいということかな。
と同時に、ご自身の適量をご存知の常連さんが多いのかも知れません。
麺はこいくちもうすくちも同じだと思います。
スープも、こいくちの方がやや色が濃いのかな、という感じですね。
やはりスープは泡立っています。
羽釜で10時間以上炊き上げたスープなんですね。
メニュー
とんこつらい斗のメニューはシンプルです。
お品書きからご紹介します。2020年12月23日現在の税込価格です。
基本メニューは、こいくち醤油らーめん、うすくち醤油らーめんとも、並盛(160g)700円、中盛(240g)800円、大盛(320g)900円です。
トッピングは、チャーシュー300円、ほうれん草100円、ねぎ100円、のり100円、きくらげ100円。これらは最初からラーメンに入っているので、マシマシということですね。
それに加えて、キャベツ100円、半熟煮玉子100円も提供されています。
サイドメニューは、半ライス50円、ライス100円、辛子高菜ごはん(ハーフ)200円、辛子高菜ごはん250円、おつまみチャーシュー300円、おつまみ半熟煮玉子100円、辛子高菜150円などとなっています。
まあ基本メニューにサイドメニューのたとえばライス、もしくは基本メニユーの並盛で十分お腹いっぱいになります。
それだけスープが濃厚ということでしょう。
まとめ
ネットでは、本格的な豚骨ラーメンを食べられる店として非常に評判がよく、実際にいただいたところ、そのレビューに偽りはないと思いました。
ただ、ひとつだけ注文を。
ワンオペで非食券制ですから、会計もその場でカウンター越しに行うので、オーナーはお金を持った手で料理ということになります。
具材はチャーシューなどは箸を使いますが、海苔などは手を使わなければなりません。
そこはいかがなものでしょうか。
食券も、客の持った券を受け取るので、衛生的に絶対というわけではありませんが、やはり不特定多数の人の手を渡るお金を料理人が直接手にするのは、イメージ的にも避けたほうがいいように思います。
そこは、「いやなら来るな」ではなくて、せっかく根強いファンを抱えているのですから、ラーメン店の常識を自分が率先して作り出す、という意気込みがあればいいのではないかと思いました。
以上、とんこつらい斗(大田区千鳥)は羽釜で10時間以上炊き上げた豚骨、鶏ガラスープによる濃口または薄口醤油のラーメン店、でした。
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