やよい軒という全国規模の定食店があります。大田区では、JR蒲田駅東口の、さかさ川通り(大田区蒲田5丁目21番~30番)近くにやよい軒蒲田店があります。定食や丼ものはバリエーションが多く、コストパフォーマンスが高いメニューが作られています。
やよい軒蒲田店です。
建物は、昭和の大衆食堂とは違って、洒落た感じです。
やよい軒は、テイクアウト弁当店の『ほっともっと』と同じく、プレナスが運営会社です。
持ち帰りがほっともっと、店内ならやよい軒と、棲み分けているわけです。
肉野菜炒め定食が690円。
ご飯、肉野菜炒め、冷奴、味噌汁、味付け用の辛味噌がお盆に乗っています。
これは、やよい軒の定植の基本レイアウトです。
肉野菜炒めはボリュームがあり、大きめにカットされてはいますが、きちんと火が通っているシャキシャキの野菜が盛られています。
味付けはやや濃い目です。
これだけで、ご飯をたくさんいただけます。
それに加えて、お盆にはピリ辛で味が引き締まった辛味噌がついています。
さあ、ご飯が足りなくなるかもしれません。
でも心配ご無用。
やよい軒は、ご飯お代わり自由なのです。
ご飯の保温釜が店内中央に置かれていて、おかわり希望者はセルフサービスで盛ることになっています。
さらに、漬け物もお代わり自由です。
いざとなれば、漬け物とご飯だけで、気の済むまで食べ続けることができます。
セルフなので、2度も3度もおかわりする人もたしかにいました。
ただし、丼物類や、十六穀米で注文した場合はご飯のお替りができません。
それらは、ご飯自体が盛り切りの完成物ということなのでしょう。
現在はリニューアルされていますが、以前提供されていた、『チキン南蛮とエビフライの定食』です。
690円のチキン南蛮に、エビフライ2本がセットになったメニューです。
このように、メインとなるおかずを複合させたメニューもあります。
逆川通りとは……
やよい軒蒲田店は、さかさ川通り沿いにあります。
さかさ川通りというのは、六郷用水の支流である逆川があったところの緑道です。
松竹蒲田撮影所があった場所に立地する『区民ホール・アプリコ』と蒲田東口商店街を結ぶ、蒲田東口の賑わい拠点のスポットです。
区民ホール・アプリコ
『孤独のグルメ Season4 エピソード11』でとりあげられたことのあるベトナム料理店『THI THI』も、「さかさがわ通り」界隈のお店です。
『孤独のグルメ Season4 エピソード11』より
区民ホール・アプリコの前にある芝生には、その逆川(さかさがわ)にかけた松竹橋の親柱が保存されています。
現地設置標識板にはこう説明されています。
当地には、かつて、松竹キネマ蒲田撮影所があり、1920年(大正9年)から神奈川県大船に移る昭和十一年(1936)までの17年の間、ここから幾多の名作が世に送り出さ、我が国の映画文化の発展に大きく寄与し、蒲田は「キネマの都」として全国にその名を知られるようになりました。
ここに置かれた橋は、当時、撮影所の正門前を流れていた逆川(さかさがわ) に架かっていた「松竹橋」を模したもので、撮影所が当地を去った50年後の1986年(昭和61年 公開された映画「キネマの天地」の撮影に使われました。
よって、この地にこれを復元し、「松竹映画発祥の地」として末永く記念するものであります。
区民ホール・アプリコは、JR蒲田駅東口から徒歩2分のところです。
松竹橋の親柱・現地設置標識板を見学し、その上で、逆川通りを歩いてやよい軒で食事をすれば、それも蒲田観光コースのひとつといえるかもしれません。
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