北野神社(大田区仲六郷)は“止め天神”といわれる天満宮神社で受験生や選挙候補者など絵馬を奉納し毎月25日には縁日

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北野神社(大田区仲六郷)は“止め天神”といわれる天満宮神社で受験生や選挙候補者など絵馬を奉納し毎月25日には縁日

北野神社(大田区仲六郷)は止め天神で有名な天満宮神社です。悪いことを止めたいと祈願されますが、落馬止めは転じて「落ちない」と解され、受験生や選挙候補者などが絵馬を奉納。毎月25日の縁日には神社にある木馬に誰でもまたがることができます。

北野神社の全容

『落馬止め天神』で『落ちない』『悪いことを止める』

北野神社は、公式サイトでも「落馬止め天神」「止め天神」と称しています。

止め天神

江戸幕府徳川第8代将軍吉宗公の乗馬が暴走した際、落馬を止めたことから、北野神社は『落馬止め天神』と称され、この加護にあやかり将軍指南役の柳生家留守居役が近くに屋敷を構えたといいます。

そして、地域の農民や町民は『止め天神』と呼んだそうです。

止め天神

落馬止めは『馬から落ちない』から、選挙や受験の予定者が絵馬を奉納し、『止め天神』は災いや痛みを止めると解され、毎月25日の縁日には、木馬にまたがり祈願する江戸時代から伝わる神事が執り行われているといいます。

御祭神は菅原道真

御祭神は“天神さま”の天満大自在天神(菅原道真)です。

神社が御祭神とする「神」は、古事記や日本書紀などに登場する神話に基づく場合と、歴史上実在した人物を神とする人神(ひとがみ)とがあります。

人神は大きく2つあり、恨みを残して没したものの魂を鎮めるために祀る場合と、生前に優れた業績を残したものを神にしてその業績を後世に伝える場合です。

そして、どちらかひとつというより、その両方を兼ね備えていることが多いと思います。

大田区では新田神社も、多摩川の矢口の渡で敵に謀殺された新田義興(新田義貞の次男)を祭る人神の神社です。

菅原道真ですが、学者の家系に生まれ、生前わずか5歳で和歌を詠み、10歳を過ぎて漢詩を創作した神童と呼ばれていました。

延喜元年(901年)1月7日には、藤原時平と共に従二位に叙せられたものの、その時平の画策により、太宰権帥(だざいのごんのそつ)に落とされ、菅原道真は九州太宰府の地へ流されてしまったのです。

菅原道真病没五、門弟の味酒安行により菅原道真は太宰府の東北の地に埋葬されました。

そして、祠廟を建てて天満大自在天神とし、太宰府天満宮が創建されたわけです。

つまり、菅原道真は、「生前に優れた業績」と、「恨みを残して没した」こと、双方の条件を満たしています。

千年石・万年石

境内には、千年石と万年石という、大きな石が置かれています。

千年石と万年石

その間には、「由来」が刻まれています。

江戸時代、天神さんの祭りの時、氏子が力自慢のためかついだり、かかえた力石を村人が相談の上、自分たちの一生が達者で働けるようにと願い、千年石を『鶴さん』、万年石を『亀さん』と名付け老若男女に親しまれました。天神様の縁日にはその鶴亀の力石をお互いに撫で合いごりやくにすがりました。
(ここからは大きな字で)“ボケ”ないで
すこやかな生涯を長寿でまっとうしたい方、
『鶴さん(千年石)』『亀さん(万年石)』の力石に
やさしく手を触れてください。

六郷の渡し跡

大田区には、羽田の渡し、矢口の渡しなどともに、六郷の渡しもあり、その跡も北野神社にあります。

六郷の渡し跡

大田区教育委員会によると、こう説明されています。

「六郷の渡し」は、旧東海道における八幡塚村と川崎宿の渡しで、江戸の玄関口の渡し場として、交通上極めて重要であった。
架橋の記録は永禄年間(1558-69)慶長年間(1596-1614)がある。その後貞享5年(1688)洪水により流失してからは、橋をかけず渡船によって交通が行われた。
渡しのようすは広重の錦絵や地誌叢書類によって知ることができる。
明治7年以降、地元八幡塚村篤志家鈴木佐内によって、木橋がかけられ有料で通行させていたが、数次の流失にあった。現在の橋は昭和59年に架橋されたものである。(大田区教育委員会)

ほとんど文字は消えていますが、歴史を感じます。

“悪いことは一切止める”止め天神

縁日は毎月25日で、誰でも木馬にまたがることができ、絵馬やお守りも用意されています。

“悪いことは一切止める”止め天神

説明板には、こう記載されています。

“悪い事は”“一切止める”
止め天神の縁日は毎月25日です
落馬止め天神の由来から
願い事を神前の木馬にまたがり
天神様に詣でる神事を縁日に限って復活させました
八代将軍吉宗公の落馬を
止めた天神様のご加護にあやかる
伝統ある神事です
特に江戸時代出世祈願と云って
学業成就、就職等のため若者に
人気の神事でした
老若男女を問いません、願い事が
“決して落ちませんように”と
木馬にまたがり
心静かに、お祈り下さい

境内には塚が何本か立ち、絵馬はそこにぶら下げるようになっています。

北野神社までの道のり

“止め天神”北野神社は、京急線六郷土手駅から徒歩3分

地名から仲六郷北野神社とも呼ばれています。

車では、六郷橋の直ぐそばです。

六郷橋

六郷橋は、国道15号線(第一京浜国道)が多摩川を渡る橋です。

北野神社界隈のスポット

北野神社は、六郷のうちでも多摩川沿いにある神社です。

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バーミヤン西六郷店では、レギュラーメニューのほかに期間限定のフェアも行っています。

また定食もレギュラーのもののほかに日替わりもあります。

北野神社に参拝した際に寄るのもいいかもしれません。

以上、北野神社(大田区仲六郷)は“止め天神”といわれる天満宮神社で受験生や選挙候補者など絵馬を奉納し毎月25日には縁日、でした。

ゼロから分かる!歩いて知る 神社と神さま 
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