宝来(大田区矢口)は、麺、御飯、一品料理、豚肉、鶏肉、蟹肉料理など多彩なメニューを提供し昭和の佇まいを守る町中華です。町中華激戦区の武蔵新田エリアではもっとも駅から遠くにありますが、地元の常連を含めて評判の良い店です。
アクセス
宝来(大田区矢口)は、東急多摩川線武蔵新田駅下車、武蔵新田商店街を徒歩6分のところにあります。
少し距離はありますが、商店街をずっとまっすぐ行けばいいだけなので、迷うことはないと思います。
宝来は、赤いバックに白色で店名が描かれた看板と暖簾が目印ですから、まさに昭和の佇まいです。
ショーウインドウは、蝋細工のものはなく、メニュー札だけが残っています。
今風に、画像をプリントアウトして掲示、ということはありません。
コロナ禍で、手指消毒液が店頭に出ています。
お隣は新田浴場という銭湯です。
温まっていい気持ちになったところで、ビールをちびちびやりながら宝来で一品料理をいただく、というのは至福のひとときでしょうね。
店内
宝来(大田区矢口)の暖簾をくぐると、店内もまさに昭和の佇まいを残す町中華です。
カウンター6席、テーブル10席はすべて朱色のテーブルです。
壁にはメニュー表と鏡。
店の奥にテレビが付いています。
思いっきり昭和町中華です。
テーブルには、割り箸と、卓上調味料として、しょうゆ、コショー、食塩、とんかつソース、酢などがあります。
店員は、高齢の男性3人体制です。
1人が水を持ってきて注文を聞きます。
ネットのデータでは喫煙可になっているものがありますが、法律もかわり店内禁煙の張り紙がありました。
ということで、ここのところマイブームになっている町中華店で注文する定番オーダーをこちらでもお願いしました。
五目ソバ(750円)
宝来の五目ソバです。
どんぶりいっぱいに具材が広がる、すばらしいレイアウトではありませんか。
分厚いチャーシュー2枚、だし巻き玉子1片、なると2切れ、ゆで卵半分、かまぼこ1片、その他、白菜とネギが入っています。
スープは白濁。
店によって、五目そばは醤油味と塩味がありますが、宝来は後者です。
あんかけではなく、具材を個別にのせています。
チャーシューは思ったより分厚かったですよ。
麺は縮れ中墓碑麺です。
五目そばのモデルのような仕上がりで、素晴らしいと思いました。
タンメン(650円)
宝来のタンメンです。
これまた、タンメンらしいタンメンだと思いませんか。
タンメンは、いうなれば野菜炒めスープ麺なので、スープは多めなのが王道なのです。
麺はやはり縮れ中細麺です。
具材は、玉子を落としているのが何よりの特長です。
その他、ニラ、もやし、キャベツ、白菜、人参といったところか。
中華鍋できっちり野菜を炒めて、少し濃い目のコクのあるスープです。
町中華として相当レベル高いタンメンですね。
五目ソバにしろ、タンメンにしろ、リピートしたいと思いました。
でもリピートすると、他の提供メニューをいただく機会が延びちゃいますね。
餃子(550円)
宝来の餃子です。
これも、ケレン味のない昭和の餃子です。
威風堂々です。
厚めの皮で太っていて、中は遠慮なくニンニクとニラが入っています。
餃子はこれでなくちゃ!
と、いいたくなるような昭和の餃子です。
多くの店は1皿5個ですが、宝来は6個です。
御飯のおかずでも、麺類のサイドメニューでもイケます。
これもおすすめできます。
メニュー
宝来のメニューです。
2021年4月11日現在の消費税込み価格です。
麺の部
町中華の基本は麺類です。
ラーメン550円/大650円、ワンタン550円、タンメン650円、ワンタンメン650円、チャシュウメン750円、チャシュウワンタンメン800円、五目ソバ750円、五目ワンタン750円、五目ワンタンメン800円、カニ玉子ソバ750円、カントンメン650円、もやしうまにソバ650円、鳥肉ソバ750円、カニソバ750円、チャンポン麺750円、やわらかいやきそば650円、カタヤキ700円、肉ソバ750円、ミソラーメン650円、五目ヤワヤキ750円、五目カタヤキ750円、カレーラーメン650円、ミソチャーシューメン850円です。
「チャーシューメン」ではなく、「チャシュウメン」と表記していますが、最後だけミソ「チャーシューメン」と表記されています。
一品料理
宝来は地元の常連客も多いので、小料理屋のように、酒の肴に一品料理を注文することもあると思います。
五目スープ550円、肉スープ550円、玉子スープ550円、野菜スープ550円、ワカメスープ550円、トンカツ1000円、お新香250円、肉ニラ炒750円、レバ焼750円、レバピーマン炒850円、肉ピーマン炒850円、オムレツ550円、ニラ炒600円、ニラ玉550円です。
ごはんをつけていただくのもいいですね。
御飯の部
これまた町中華定番のご飯ものです。
炒飯650円、半チャーハン550円、ライス250円、蟹炒飯750円、五目チャーハン750円、中華丼650円、天津丼750円、カツ丼750円、親子丼750円、カレーライス550円/大650円、カツライス1250円、ステーキライス1250円、ポークライス650円、チキンライス650円、オムライス750円、野菜炒ライス800円、ウマニライス850円、スブタライス850円、ギョーザライス800円、肉イタメライス900円、ニラ炒ライス850円、ニラレバ炒650円、野菜炒550円、肉イタメ650円、ニライタメ600円です。
チャーハンは基本の具材は同じらしいので、半チャーハンが半額ということにはならないんですね。
豚肉料理の部
宝来のメニュー表は、「豚肉料理」が独立したジャンルになっています。
ギョーザ550円、焼豚1200円、肉うまに1200円、肉玉子1200円、肉てんぷら1200円、五目うまに1500円、スブタ1200円、肉ダンゴ1500円、豚肉カラ揚1200円です。
鶏肉料理の部
同様に、宝来のメニュー表は、「鳥肉料理」が独立したジャンルになっています。
鳥肉のうまに1500円、鳥肉カラ揚1500円です。
蟹肉料理の部
同様に、宝来のメニュー表は、「蟹肉料理」が独立したジャンルになっています。
カニ玉子1500円、カニうまに1500円です。
町中華の定義の一つは、メニューの数が多いこと。
宝来は、十分にそれを満たしていますね。
武蔵新田商店街、侮りがたし
武蔵新田商店街は、ありふれた、というかかなり地味な駅前商店街ですが、大田観光協会の資料によると、東京の中で最も距離が長い商店街とのこと。
武蔵新田駅から旧鎌倉通りまで1.6キロ続いています。
宝来到着までには、これまでにご紹介した店やスポットを通ります。
中国江南料理の高級中華料理メニューや焼きそば、湯麺、炒飯、お粥などランチメニュー提供する健康中華庵青樺、
新田義興公を祭る武家信仰で、樹齢700年のケヤキの御神木や多摩川七福神の恵比寿天が祀られる新田神社
広尾の中華香彩JASMINE出身の店主が、名物よだれ鶏と濃厚鶏白湯麺を提供するMATSURIKA、
銀座吉宗のプロデュースで長崎の食材を使った本格的なちゃんぽん&皿うどんの長崎ちゃんぽん満てん
武蔵新田商店街。なんて密度が濃いところかと改めて思います。
以上、宝来(大田区矢口)は、麺、御飯、一品料理、豚肉、鶏肉、蟹肉料理など多彩なメニューを提供し昭和の佇まいを守る町中華、でした。
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