池上本門寺のお会式「万灯練供養」が今年も11~13日まで、無事開催されました。中でも12日の「万灯練供養」がクライマックスでした。宗教行事というだけでなく、地元の池上の町おこしのような意味合いもあり、地元商店街は提灯をつけて迎え入れました。
御会式のクライマックスは12日の万灯練供養
日蓮が亡くなった命日が13日ということで、11日の法要に続き、12日午前には宗祖御更衣法要が営まれ、午後は宗祖報恩御逮夜法要として、池上本門寺は全国から集まった大勢の参詣者や団参で大堂が埋め尽くされます。
そして、クライマックスは12日の夜です。
万灯台を先頭に、全国から集ったグループがめいめい纏をふったり太鼓を叩いたりして後に続き一団をなし、池上徳持会館から東急池上線池上の駅前商店街、池上通りなどを経由して池上本門寺総門まで練り歩く万灯練り行列が行われます。
みんな、この日のために女性もお子さんも練習をしてくるそうです。
例年、池上本門寺のお会式「万灯練供養」には、全国から信徒が集まります。
そのため、公道は通行止めにして、その駐車場として近所の公道が使われるのですが、私の実家の前にも大きなマイクロバスが止まります。
池上本門寺の公式サイトによると、日蓮聖人入滅のとき、庭先の桜が時ならぬ華を咲かせたという故事から、万灯は紙で作った造花で灯明輝く宝塔を飾っているといいます。
そして、その万灯を先導するのは、江戸の火消し衆が参拝する折りに始めた纏です。
そこで、纏が賑やかに舞い、団扇太鼓と鉦と笛の軽快な音色と共に万灯は進んでいくのです。
それを、駆けつけた信徒団体のグループごとにひとつの団をなして練り歩くわけです。
さらに13日には、特別説法・臨滅度時法要では聖人入滅時に六老僧日昭聖人が打たれた臨滅度時の鐘にならい、貫首の手により静かにそして厳かに臨滅度時の鐘が打ち鳴らされます。
御会式桜は今年も咲いていた
ところで、さきほど書いた「庭先の桜が時ならぬ華を咲かせた」ですが、これは、御会式桜(おえしきざくら)と名付けられた、秋から春にかけて咲き続ける桜のことをさします。
桜といえば、3~4月にかけて咲くもののはずですが、日蓮入滅時に開花したという言い伝えがあるその桜は、お会式桜と名付けられています。(御会式=日蓮の命日10月13日)。
2017年は、命日の3日前の10月10日時点で咲いていました。
お会式桜のある場所は、池上大坊本行寺。
日蓮が亡くなって開山したとされる池上本門寺は、日蓮宗の大本山ですが、正確には日蓮は池上本門寺で亡くなったのではなく、同寺がある境内のふもとに開山した池上大坊本行寺といわれています。
まあ、池上本門寺、池上大坊本行寺とも同じ敷地にあり、池上大坊本行寺は池上本門寺の子院ですから、いうなれば“母屋”と“離れ”のようなものと解して良いでしょう。
ここは、観光コースになっています。
池上本門寺から直接下る道もあります。
池上本門寺におこしの際は、寄られてみてはいかがでしょうか。
以上、池上本門寺御会式2017は万灯練供養で池上本門寺総門まで練り歩き御会式桜は池上大坊本行寺で咲いていました、でした。
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