御嶽神社(大田区北嶺町)は、標高3067mの霊峰である“木曽のおんたけ山”の関東第一分霊社として江戸時代から鎮座していた由緒ある神社です。参拝者向けに開いたお店が現在の御嶽商店街へとつながり最寄りの駅名も「御嶽山駅」になったといわれます。
御嶽神社の全容
最寄りの駅も「おんたけさん」
御嶽神社(大田区北嶺町)といえば、東急池上線御嶽山駅下車徒歩2分。
駅前商店街にあるパワースポットとして地元ではおなじみです。
御嶽山という駅名も、御嶽山神社から命名したもの。
御嶽山駅というのは、上に東急池上線ホームがあり、下に新幹線と横須賀線が交差するように通過する駅で、撮り鉄の撮影スポットの一つでもあります。
駅を出ると、すぐに駅前商店街があり、角にイオンが。
そこを曲がると御嶽神社があります。
木曽の御嶽山と大田区の御嶽山の関係
では、その「御嶽山」というのはどこからきているかといえば、長野県と岐阜県の県境に位置する「木曽の御嶽山」です。
大田区の御嶽山は、「木曽の御嶽山」の「関東第一分霊社」にあたるのです。
ちなみに、青梅市にある、武蔵御嶽神社とは別物です。
御嶽神社は、嶺村(現嶺町地区)ができた天文4年(1535年)頃と謂われています。
御嶽山は、2014年の噴火で全国的に注目されましたが、この大田区の御嶽山が、御嶽山に登拝する御嶽信仰の「関東第一分霊社」として、江戸時代からこの地に鎮座していたことは、もしかしたらそれほど知られていないかもしれません。
『Excite Bit コネタ』によると、大田区の御嶽神社は、「この土地の氏神様でもある「御嶽神社」は、御嶽信仰の信者を中心に大勢の参拝者を集め、大正時代には最盛期を迎えました。そして参拝者向けに開いたお店は現在の御嶽商店街へとつながり、駅の名前も「御嶽山駅」となったのだそうです。」と説明されています。
説明によると、「嶺の御嶽神社に三度参拝すれば、木曽の御嶽山へ一回行ったのと同じ」
と言われるそうです。
「嶺の御嶽神社」の「嶺」というのは「嶺町」、要するに大田区の御嶽神社のことです。
3回行くと1回行ったことになる。
まるで抽選の補助券のようです。
それはともかくとして、御嶽神社は、信仰のある人はもちろんのこと、地元の人からもパワースポットとされています。
大田区随一のパワースポット
『大田区の法則』(泰文堂)の著者、奥山睦さんによると、「(区内では)池上本門寺と並ぶパワースポット」(Facebookの『大田区おたく』で)とのこと。
御嶽神社は、とにかくパワーが強いので、撮影してもブレブレになってしまう、といわれています。
さて、きちんと撮れているでしょうか。
入り口は白い鳥居です。
何より立派な社号標に圧倒されます。
しかも、これが東京23区の駅前商店街にあるのです。
拝殿はパワースポットを感じませんか。
白くモヤがかかっているのがパワーの証しかもしれません。
現在も湧いている、かつて一山行者が水行をしていたといわれる井戸水「杜の霊神水」
「延命地蔵」というのもあります。
1938年に起こった「阪神大水害」で、大洪水ながら子どもたちが助かったので、土手にあった地蔵が私邸に引き取られ、1997年に御嶽神社に置かれるようになったといいます。
そして、「霊神の杜」がいちばん奥に。
鎮守の森のパワーの象徴と言われています。
碑がいくつも建っています。
「霊神の杜に司る霊神碑。木曽御嶽山の山並みを思わせる地勢と本殿を見守るように鎮座するその様相は山岳信仰の情を彷彿とさせる」と説明されています。
こうした撮影をしている間にも、参拝者が鳥居で一礼し、二礼二拍手一礼されていました。(ちなみに平日午後)
御嶽神社界隈のスポット
御嶽神社参拝を終えると、今度はイオンに。
2階には、飲食を提供するスペースがあるのですが、1階の食料品売場(デリカテッセン含む)で購入したものを食べてもいいのです。
私は、アイスクリームをいただきました。
どこか神聖な場所があれば行ってみたいという方は、大田区の御嶽神社に参拝されると良いと思います。
以上、御嶽神社(大田区北嶺町)は標高3067mの霊峰“木曽のおんたけ山”関東第一分霊社として江戸時代から鎮座していた神社、でした。
御嶽神社
〒145-0073 東京都大田区北嶺町37-20
03-3720-3333
日本の神社 54号 (生島足島神社・戸隠神社・御嶽神社(王滝口・黒沢口)) [分冊百科]
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