志田家蒲田店(大田区蒲田)に行ってきました。2018年4月オープンの横浜家系ラーメンです。げんこつと鶏ガラのこってりコクのあるスープ、チャーシュー、のり、ほうれん草という家系ラーメンの基本に独自メニューや数種類のトッピングも用意されています。
志田家蒲田店の家系(壱系)ラーメンのお味は……
横浜家系ラーメン志田家蒲田店概要
志田家蒲田店は、大田区のJR蒲田駅東口を下車。
正面ロータリーにつながるバス通りにありますが、グランデュオ蒲田を出て徒歩2分ほどです。
阿佐ヶ谷に本店があり、その支店ということになります。
志田家蒲田店@蒲田
生ビール・味玉ラーメン 味濃いめアブラ多めランチは、最近出来た家系ラーメンを。せっかくだから、生ビールを。 スープは、トロンとして粘土があり豚骨濃度高め。麺は中太のストレート。チャーシューは、ホロホロと軟らかい。もどきではなく、本物家系です。 pic.twitter.com/cSghAYIwPX
— ルセロ (@jinrusero) 2018年5月4日
店内は、食券を買います。
カウンターは、厨房を囲むようにL字な12席。
客席の後ろには、ティッシュの箱やご飯の茶碗、ジャーなどがあり、「ご自由にどうぞ」ということです。
「ライス終日食べ放題」となっていますが、これはジャーと茶碗が用意してあり、セルフでおかわり含めて自由に食べて良いのです。
横浜家系、後に述べますが壱系の特徴ですね。
メニューは、特製ラーメン(900円)、味玉ラーメン(800円)、ラーメン(700円)、レディースラーメン(650円)、学生ラーメン(650円)など。(値段すべて全て並の価格で税込み)
レディースラーメン、学生ラーメン以外は、並・中・大からサイズを選べ、さらに麺の茹で方も指示できます。
その他、サイドメニューとして餃子、そしてトッピングは味玉、ネギ、のり(5枚)、ほうれん草、チャーシュー(3枚)、キャベツなどのトッピングをオプションで注文できます。
うち、特製ラーメンは、玉子、キャベツ、チャーシューなどオプションのものがのっており、レデイースラーメンや学生ラーメンは、通常のラーメンよりも玉子とのり2枚が多くトッピングされて、それでも50円安くなっています。
レディースラーメン
これが横浜家系ラーメン志田家蒲田店のレディースラーメンです。
玉子はもともとは割らずに、まるごと入ってきます。
家系ラーメンは、もちっとした太いストレートタイプのものを採用していおり、後で述べていますが、本家本元の吉村家にもおろしていると言われる、酒井製麺のストレート中太タイプを使っています。
スープは、本来の家系は醤油とんこつですが、志田家蒲田店は、もう博多ラーメンに近いですね。
醤油の味よりも、とろっとした乳化の口当たりが俄然優勢です。
無関係な他店の名前を出しますが、まるきんラーメンの博多ラーメンのスープが、ちょうどこんな感じでした。
つい、もう一口、もう一口とすすってしまうのです。
私の地元のまるきんラーメンは閉店してしまい、しばらくその味を忘れていましたが、久しぶりにとろっとコクのある豚骨スープをいただけました。
特製ラーメン
横浜家系ラーメン志田家蒲田店の特製ラーメンは、まさに最上級メニューです。
標準のラーメンに、キャベツ、玉子、のり2枚が加わります。
麺やスープなど基本的なものは、レディースラーメンと同じです。
チャーシューもすごいのです、分厚くて大きい。
もちろんレディースらーめんもそうなのですが、ご飯に合うのです。
正しい食べ方は、のりをスープに浸して、それでご飯を巻くことなんですが、スープのよくからんだ麺をご飯に乗せて食べても十分イケます。
今回は並でしたが、中や大にしなくても、ご飯のそこそこの盛りでお腹いっぱいです。
ラーメン二郎とインスパイア、家系ラーメンと壱系ラーメン
学生御用達で始まったラーメン二郎
そもそも家系ラーメンとは何か、というところからまとめます。
新興の豚骨ラーメンといいますと、どちらもすでに1000店舗はのれんが上がっているといわれる、野菜を山型に盛り付けたデカ盛りのレイアウトでおなじみのラーメン二郎(&インスパイア系)と、家系ラーメンが双璧です。
テレビのグルメ番組でも、豚骨ラーメン特集というと、ラーメン二郎や家系ラーメンがとりあげられます。
ただし、種類は同じとんこつラーメンですが、それぞれ特徴のある別物です。
ネットの質問掲示板などでは、しばしばその違いについて質問が書き込まれます。
そこで、ラーメン二郎と家系ラーメンの違いを簡単にまとめます。
ラーメン二郎は1968年に創業しました。
三田にある慶応大学体育会学生の御用達から始まったので、野菜を多くして安い値段でお腹を一杯にするラーメン作りが始まりといわれています。
二郎インスパイア系というのは、ラーメン二郎に似せたラーメンを提供している店です。
その代表的なものは、このブログでもご紹介した野郎ラーメンです。
横浜の労働者御用達発祥
一方、家系ラーメンは1974年に誕生したといわれます。
横浜南部の肉体労働者に合うよう、あっさりした東京の醤油ラーメンに、こってりした博多の豚骨味を加えたものが始まりです。
具材は、チャーシュー、ほうれんそうに、のり3枚を立てて入れます。
「家系」という言い方は、最初にその作った「吉村家」ほか、系列店も「家」がつく店舗だったのでそう呼ばれるようになりました。
ただ、商標をとったわけではないので、“なんちゃって家系ラーメン”があるのも確かです。
そのため、家系ラーメンは、元祖の吉村家から派生している家系だけでなく、同じように「家系」を名乗りながら、たとえばより豚骨の強い「壱系」という別潮流もあります。
壱系の特徴は、より豚骨が濃いことと、鶏卵、もしくはうずら卵が入っていることが多いです。
全てではなく、希家のように、入らない場合もありますが。
豚骨ラーメンは、健康上賛否ありますが、最近ではコラーゲンやミネラルが含まれることが評価されています。
あまり食べ過ぎない程度に、付き合っていきたいと思っています。
近隣にひしめくライバル店の数々
蒲田駅の競合店か
志田家蒲田店のある蒲田というと、イコール工場の街というイメージを持たれがちですが、正確には商業の町です。
実際にオフィスが多く、飲食店も選択肢は多彩です。
志田家蒲田店にはライバルとなるのか、蒲田のこってりラーメンには、たとえば麺屋武蔵蒲田店があります。
鶏ガラや豚骨を主体とした「動物系スープ」と、さんま干しや、かつお節、煮干しなどの「魚介系スープ」の2系統をともに使うダブルスープで一躍評判になりました
東口を出てすぐのところには、和鉄蒲田本店があります。
こちらも、魚介と豚骨とのダブルスープできちんと作り込んだ濃厚ながらもさっぱり味の中華そば、ミニチャーシュー丼無料サービスが好評です。
大田区にある他の“ブタ由来”店
今回の、志田家蒲田店は家系ラーメンですが、本家吉村家の流れをくんだ『いずみ家』に行ったこともあります。
泉谷しげるの娘夫妻がオーナーと言われ、下処理をキチンと行った豚骨のしっかりとしてコクを感じます。
幻霜スペシャルポークを使ったのは、大田区池上のヨネ家です。
プロレスリング・ノアのプロレスラー、モハメド・ヨネが開いた店で、広島発祥で千葉県育ちの幻霜ポークは、健康にもよくおいしいと、ラーメンだけでなく丼にも使っています。
こうした中でしのぎを削っている志田家蒲田店。
今後も興味がつきません。
以上、志田家蒲田店(大田区蒲田)は2017年4月にオープン家系ラーメンの基本に独自メニューや数種類のトッピングも用意、でした。
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