東京一低いガード下は? と問われて答えられますか。回答は、なんとグーグルマップに明示されています。住所で言うと、大田区上池台。東急池上線洗足池を出て、五反田方面にある2つ目の線路下がそうです。かなり大雑把な鉄柵で、排水溝もないところ(大雨が降ったら水浸し)ですが、メディアがとりあげることで、最近は見物人も多く、大田区のユニークなスポットのひとつになっています。
まず、グーグルマップで、その場所を見ていきましょう。
上池台2-30-5あたりに、「東京一低いガード下」と明示されています。
普通は、建物名やお店の名前が表示されるものですが、“通称”が表示されるのはきわめてめずらしい。
去る2月5日更新の『産経フォト』には、『東京で一番低い高架下』というタイトルのネット記事が出ました。
【路上感撮】東京で一番低い高架下? 東急池上線
http://www.sankei.com/smp/photo/story/news/170205/sty1702050003-s.html
親子連れと思われる3人が、電車が通っているガード下をまさに今くぐらんとしていますが、一番長身であるお父さんは、かなり背を屈めており、それでも背中のリュックが、上の枕木にひっかかりそうな感じです。
今時、東京23区で、こんなガードがあるというのは、たしかに驚きです。
では、その大田区の『東京一低いガード下』は、具体的にどんなところでしょうか。
まず、東急池上線洗足池駅で下車します。
西側は中原街道。
駅名の通り、道路を隔てて洗足池があります。
そこから洗足池には向かわず、五反田方面に2分ほど歩きます。
すると、右側に、『東京一低いガード下』が。
いやー、これは低い。
反対側は階段になっています。
身長154センチなのに、かがんで歩かなければなりません。
踏切にしないことで『東京一低いガード下』の“称号”が……
これだけ低いと、ガードを伝って線路に上ることも十分可能ですが、もちろんそんなことは絶対にしてはいけません。
低くなっているのですが、排水口がありません。
そして、風が入りやすく、近所の備品やゴミがとんできます。
そして、ちょうど下にいるときに電車がやってきたので、下で踏ん張ってみました。
うーん。電車の方は「轟音」も耳をふさぐほどではなく、それほど脅威も感じませんでしたよ。
それにしても、これほど低いガード下を作るぐらいなら、ちょっと盛り上げて踏切にしたほうがよかったと思うのですが、どうしてわざわざ、自転車も通れない階段付きの『東京一低いガード下』にしたのか、摩訶不思議です。
まあ、踏切にしていたら、ありふけた踏切でしたから、ガードにしたことで、『東京一低いガード下』として目立てているわけですけどね。
大田区のスポットはいろいろありますが、こういうところはめずらしいでしょうね。
地元でない方が、わざわざ来られるほどではないかもしれませんが、洗足池のお花見シーズン。ついでに寄って見物さりてはいかがでしょうか。
そういえば、洗足池は、池周辺にほとんど梅がありませんが、数本の梅は三分~五分咲きでした。
やはり3月末からの桜のシーズンが楽しみですね。
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