桜坂(大田区田園調布本町)から六郷用水遊歩道、多摩川台公園、東急多摩川線多摩川駅にかけては大田区桜の名所のひとつです

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桜坂(大田区田園調布本町)から六郷用水遊歩道、多摩川台公園、東急多摩川線多摩川駅にかけては大田区桜の名所のひとつです

桜坂(大田区田園調布本町)から六郷遊歩道・多摩川台公園にかけては区内きっての桜の名所です。桜坂の桜は大正時代に植樹されされました。坂下にはかつて六郷用水が流れていた六郷用水遊歩道があり、多摩川台公園まで続く桜のスポットとなっています。

桜ロードを多摩川下流から上ってみる

大田区観光協会が発行している『大田区の魅力再発見ウォークマップ』には、『大田の桜の名所』の記載があります。

大田区観光協会が発行している「大田区の魅力再発見ウォークマップ」より

大田区観光協会が発行している「大田区の魅力再発見ウォークマップ」より

『大田の桜の名所』には、運河のそばの公園、洗足・池上・馬込の町、多摩川流域と、大きく3つのエリアに分けて桜の名所が紹介されています。

中でも、多摩川流域の、中流に近い六郷用水遊歩道から勾配がややきつめの坂を桜坂といい、両脇の桜が見頃になると多くの人が花見や撮影に訪れます。

六郷用水遊歩道は六郷用水を再現した流れに沿っているので、上流から歩く場合は多摩川スタートとなりますが、今回は流れをさかのぼるように進んでみました。

桜坂と各スポット

スタートは東急多摩川線鵜の木駅です。

東急多摩川線鵜の木駅

駅前に注目。

etomo(エトモ) 鵜の木

鵜の木はあげパンの発祥の地ということで、改札横にあげパンのお店、etomo(エトモ) 鵜の木があります。

エトモ鵜の木の東京あげぱん、発祥の小学校区域にある専門店
エトモ鵜の木が2014年12月に開店しました。場所は東急多摩川線鵜の木駅の隣。鵜の木にあげパンというのは理由があります。あげぱんの発祥は大田区といわれていますが、中でも鵜の木小学校が一番最初にあげぱん給食を導入したと言われているのです。

なにしろ、大田区は揚げパン給食発祥の地ですから。

etomo(エトモ) 鵜の木
揚げパン

揚げパン店とは反対側に進み、多摩堤通りを越えて進むと鵜の木松山公園があります。

鵜の木松山公園

鵜の木松山公園は、サクラ、クロマツ中心の疎林と、埋蔵文化財である横穴墓(古墳時代末期から奈良時代にかけての有力者の墓)のある大田区では有名なスポットです。

鵜の木松山公園

一般公開……というか、簡単な説明の立札があるだけで普通に置かれているんですけど。

名前の通り、松の木だらけですが、桜もきれいに咲いていました。

鵜の木松山公園

遊具は何もなく、芝生の広場や水遊びができる人口のせせらぎがありますが、今の時期、まだ水は流れていませんでした。

全体的に緑が多く、古い井戸も残っていて、子どもの遊び場というよりは、大人の散策スポットといった趣きです。

鵜の木松山公園からさらに奥に進むと六郷用水の流路のあとの道に出るので、左に曲がります。

六郷用水の女堀

少し進むと小さな広場があります。六郷用水の女堀です。

六郷用水の女堀

六郷用水開削時の最大の難所と言われた場所で、今はベンチが置いてあり散策時の休憩スポットとなっています。

観蔵院

石垣の向こうは観蔵院です。

このお寺の境内には紅梅、白梅があり、梅の季節はこちらにも足を運んでみたいものです。

六郷用水の復元水路

さらに進むと六郷用水の復元水路が現れます。

六郷用水の復元水路

水路の脇にはずっと桜の木があり、花を見ながらゆっくり散策できます。

水路には鯉や亀がいます。「ヘビに注意」の立て看板もありました。

庚申塔

途中には庚申塔があります。

庚申塔

このあたりはかつて嶺村と呼ばれ、集落の東西南北4ヶ所に庚申塔を立てていました。

これは西向きの庚申塔です。

密蔵院

そしてその先には大田区内最古の庚申供養塔がある密蔵院があります。

密蔵院""

今日はお釈迦様の誕生日だったので、花まつり法要が行われていました。

灌仏会(かんぶつえ)といって、釈迦の誕生を祝う仏教行事が今日4月8日です。

灌仏会

紙芝居やコンサートもある法要で、いつもは静かな境内が賑やかでした。

密蔵院前の遊歩道脇にはしだれ桜が植えられています。こちらもちょうど満開でした。

桜が満開

復元水路を歩いていると、「この用水は湧水を利用しています」との立て札があります。

ではその湧き水はどこにあるのかと思っていると、密蔵院の先に「東京の名湧水57選」というところがありました。

東京の名湧水57選

そこから湧き出しているようです。

柵の中にコンクリートの四角いプールのようなものがあって、その中に水が溜まっています。

暗くてよく見えませんが、鯉やザリガニのような生き物もいました。

桜坂は大田区随一の桜スポット

新幹線のガードをくぐると交差点に出ます。

右に曲がって進むと、いよいよ桜坂です。

桜坂(大田区田園調布本町)から六郷用水遊歩道、多摩川台公園、東急多摩川線多摩川駅にかけては大田区桜の名所のひとつです

中原街道の旧道の面影を残している区内唯一の場所だそうです。

桜坂の途中にかかる橋が桜橋です。
橋の上から見る景色はまるで桜のトンネルのようで見応えがあります。

桜坂から復元水路に戻ると東光院があります。

ここの水路にはジャバラという足踏み水車の模型があります。

東光院を過ぎると中原街道の下を通るトンネルに行き着きます。

中原街道の下を通るトンネル

復元水路はここまでです。

もっとも、水の流れに沿って歩くなら、ここがスタート地点となります。

トンネルに入ると歩道部分が狭く、車と行き違うときは少し怖いですね。

浅間神社(多摩川浅間神社)

トンネルを過ぎると浅間神社(多摩川浅間神社)があります。

多摩川浅間神社(大田区田園調布)は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を御祭神に富士山を神格化した浅間信仰の神社
多摩川浅間神社(大田区田園調布)は日本でも有数の高級住宅地である田園調布の氏神様です。木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を御祭神に富士山を神格化した浅間信仰の神社です。多摩川沿いの古墳がある高台に鎮座し社務所の屋上からは富士山も望めます。

社務所の屋上からは多摩川を一望できます。いつ来ても素晴らしい眺めです。

社務所の屋上からは多摩川を一望

多摩川台公園

浅間神社の隣は多摩川台公園です。

多摩川台公園(大田区田園調布)は2つの大型前方後円墳と8基の古墳群、野草園、あじさい園など大田区随一のスポット
多摩川台公園(大田区田園調布)です。古墳のある67154平方メートルの広大な敷地に自然林の道、展望広場、水生植物園(『調布浄水場』沈殿池跡)、四季の野草園(『調布浄水場』ろ過池跡)、あじさい園、山野草のみち、広場がある大田区随一のスポットです。

多摩川にそって丘陵がつづく広大な公園です。

この公園には桜の木が300本あり、大田区でも有数の桜の名所です。この時期は連日花見客で賑わいます。

多摩川を一望

また、紫陽花も7種3000株が植えられており、6月頃には色とりどりの紫陽花が見られる公園としても知られています。

東急多摩川線多摩川駅

終点は東急多摩川線多摩川駅です。

改札前には多摩川の歴史遺産のパネル展示がありました。

多摩川駅

以前はここに常設サーキットの多摩川スピードウェイ、温泉施設も備えた温泉遊園地、多摩川園、ローマの円形闘技場を彷彿させる庭球場、田園コロシアムなどがあったのです。

今は静かな高級住宅地ですが、かつてはさまざまな娯楽施設で賑わっていたわけです。

「梅」だけではなく「桜」も大田区

大田区というと「梅」をイメージされる方が多いかもしれません。

池上本門寺の隣には、池上梅園があります。

もう廃校になりましたが、大田区立北蒲小学校(私が卒業した小学校です)の校歌にも、「あけぼのの梅の香りが芳しい、我が学び舎」という歌詞があります。

すく近くに聖蹟蒲田梅屋敷公園があるからです。

しかし、見てきたように、桜の名所もあります。

ご興味のある方は、ぜひ行かれることをお勧めします。

以上、桜坂(大田区田園調布本町)から六郷用水遊歩道、多摩川台公園、東急多摩川線多摩川駅にかけては大田区桜の名所のひとつです、でした。

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