池上本門寺・雪あかり回廊点灯2017は、大田区池上地区商店会連合会が主催し、大田区と山形県長井市が後援する恒例行事です。山形県長井市の雪を、日蓮宗の総本山・池上本門寺に持ってきて灯籠を作り、階段(此経難持坂)に飾るものです。
雪あかり回廊点灯2017とはなんだ
池上本門寺で毎年行われている、『雪あかり回廊2017』という催しに行ってきました。
大田区池上地区商店会連合会が主催し、一般財団法人置賜地域地場産業振興センターと山形県長井市除雪業務連絡協議会が協力、大田区と長井市が後援しています。
どういう催しかといいますと、山形県長井市の雪を、日蓮宗の総本山・池上本門寺に持ってきて灯籠を作り、階段(此経難持坂=しきょうなんじざか)に飾るものです。
当日の光景
15時頃から雪あかり回廊を作り始め、例年18時に点灯だったのですが、今日は温かいので雪が溶けてしまうかもしれないことから、17時30分には点灯されていました。
だいぶ日が長くなりました。
18時現在で、まだ薄明るい状態です。
まあ、点灯時刻に間に合ったことで、いちばん賑やかな時に参加できました。
池上本門寺・雪あかり回廊点灯2017には、松原忠義大田区長(右から2人目)や、大森昭彦大田区議会議長(左端)らも来られて記念撮影。
公人なので目隠しはしません。
大田区公式PRキャラクター・はねぴょんも来ていました。
名前の由来は、「羽田」の「はね」と、桜や銭湯(温泉)といった大田区の名所を、「ぴょん」ぴょん跳ね回るからだそうで、公募で決まったそうです。
玉こんにゃくは山形のソウルフード
なお、池上本門寺・雪あかり回廊点灯2017の参加者には、玉こんにゃくが振る舞われました。
もちろん、私もいただきました。
なぜ玉こんにゃくなのか。
玉こんにゃくは、山形県のソウルフードと言われています。
私も母が山形出身なので、玉こんにゃくと芋煮会と花笠音頭は知っています。
それはともかくとして、玉こんにゃくは3cm程度の球状のこんにゃくで、串に刺した状態でいただきます。
農林水産省の公式サイトには、興味深いことが書かれています。
こんにゃくと縁が深いのが、山形市にある「宝珠山立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)」、通称「山寺」である。平安時代に創設された寺院で、開山した慈覚大師(円仁和尚)が中国から持ち帰ったこんにゃくを寺の精進料理に使いはじめ、それが周辺住民にも普及。やがて、県内一帯にこんにゃくが広がっていったと伝わる。
現在、山寺の周辺の飲食店や出店では「玉こんにゃく」を販売。寺の本殿に行くためには、1015段ある階段を登らないといけないため、その前に食べる「力こんにゃく」として観光客から人気を集めている。
そこで、池上本門寺の階段(此経難持坂=しきょうなんじざか)に雪を飾り、登りきったら玉こんにゃくをいただく、というわけです。
大田区と長井市の関係
大田区は、というより大田区の梅屋敷(蒲田と大森の中間)は、山形県長井市と”あやめ”繋がりの関係にあるそうです。
記事によると、山形県長井市には全国的にも有名な「あやめ公園」があり、「あやめ」が市のシンボル。
一方、大田区には明治35年~昭和の初めくらいまで、今の蒲田小学校のあたりに大きな「あやめ園」がありました。
そこで、蒲田小学校の前の呑川にかかる橋はあやめ橋というわけです。
それはともかくとして、山形県の酒田市と長井市は、大田区に事務所を置いているそうです。
長井市東京事務所です。
その交流行事の一環として、『あやめんごin 梅屋敷』といって、毎年秋になると、修学旅行でやって来た山形県長井市の中学生が、大田区の梅屋敷商店街(ぷらもーる梅屋敷商店街)で露店を開き、玉こんにゃくや乃し梅など、山形の名物を販売しています。
そのつながりで、雪国山形県長井市の雪を、東京大田区の人たちに経験してもらおうという行事が催されることになったのでしょう。
東北(青森)出身の私の妻曰く、「雪国では雪対策が命がけなのに、こんなささやかな雪遊びとは」と呆れていましたが、東京は雪が珍しいですからね。
“雪の本場”の山形県長井市では、「雪あかり回廊まつり」は毎年2月に行われているそうです。
みなさんのお住まいの地域で、他の自治体との交流はどのような催しがありますか。
以上、池上本門寺・雪あかり回廊点灯2017は、大田区池上地区商店会連合会が主催し、大田区と山形県長井市が後援する恒例行事です、でした。
コメント