美原通り(大森本町、大森東)は旧東海道の品川宿から川崎宿の間に位置する大森海岸付近で旧東海道の面影残すスポット

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美原通り(大森本町、大森東)は旧東海道の品川宿から川崎宿の間に位置する大森海岸付近で旧東海道の面影残すスポット

美原通り(大田区大森本町、大森東)は、旧東海道の品川宿から川崎宿の間に位置する大森付近にあたります。1918年(大正7年)の第一京浜国道建設工事で旧東海道が拡張されたときも美原通りは商店街だったためそのまま残り、今も旧東海道の面影を残すスポットになっています。

旧東海道の面影を残す数少ないスポット

美原通りとはなんだ

美原通り(美原商店街、大森本町、大森東)は、国道15号線(第一京浜国道)の平和島交差点近くから入る横道(950m)です。

美原通り(美原商店街、大田区大森本町、大森東)

が、もともとはそこが、旧東海道品川宿と川崎宿の間に位置し、旅人にとって大森海岸のお休み処として賑わいを見せたあたりです。

現在は、美原商店街といいます。

美原商店街

2012年に景観美化の工事があり、東京都と大田区の助成金で、商店街の一部店舗が江戸風の店構えに改装されています。

江戸風

美原通りの由来

通りの中ほどまで来ると、この立て札が。

美原通り

立て札にはこう記載されています。

中原と南原の境
東海道の名残である美原(三原)通りは、旧大森村の小字である北原・中原・南原の「三原」から名付けられた。その中原(中町)と南原(南町)の境界は、このあたりである

この石碑は読みにくいのですが、「昭和2年(1927)東海道は拡幅改修され第一京浜国道が完成した。そのため往時の幅員を比較的よく残しているのはこの美原通りと六郷地区の一部だけとなった」と刻まれています。

美原通りの石碑

美原不動尊(大田区大森本町)

美原不動尊(大田区大森本町)は、石柱2本にそう刻まれているのですぐにわかります。

美原不動尊

1950年(昭和25年)に建立されています。

境内には生長地蔵菩薩、堂内には18体の仏像が安置されています。

海苔問屋と馬頭観音

美原通りは、伝統ある海苔問屋が何軒もあります。

松尾

川島屋の店先には、立て札があります。

川島屋の店先

立て札にはこう記載されています。

馬頭観音
不入斗(現在の大森北)にあった馬力屋が、大正時代に火災にあい、馬が焼死した。その供養のために祀られた馬頭観音である。戦後の昭和20年代に、現在地へ移されている。

こうした説明板は江戸風です。

馬頭観音

もちろん、海苔問屋だけでなく、昔ながらの青果店、自転車店、喫茶店、居酒屋などもあります。

大田区の小学校は、社会科見学としてこの美原通りを見学します。

美原通り界隈のスポット

美原通りだけでなく、その近くにも、東海道を思わせるスポットがあります。

美原通りを西に進むと、国道15号線(第一京浜国道)がありますが、その上り車線沿いには、磐井神社(大田区大森北)があります。

磐井神社(大田区大森北)は子取りの狛犬と磐井の井戸と笠島弁天社などの見どころがあり東海七福神の弁財天が祀られる
磐井神社(いわいじんじゃ、大田区大森北)は、東海七福神のうちの弁財天が祀られています。その昔は、武蔵国の八幡社の総社に定められたといわれています。子だくさんの狛犬と磐井の井戸、笠島弁天社などの見どころがあり、大田区北端のスポットです。

磐井神社は、子だくさんの狛犬や磐井の井戸、笠島弁天社などがありますが、東海七福神のうちの弁財天も祀られています。

大田区唯一の東海七福神礼所

東海七福神というのは、1932年(昭和7年)に、品川が大東京に編入された記念として東海七福神初詣が定められたことを契機に、旧東海道品川宿周辺にある神社と寺院に七福神が祀られ散策コースになっています。

東海七福神

品川神社、養願寺、一心寺、荏原神社、品川寺、天祖諏訪神社など、6神社・寺院は品川区にありますが、その中で唯一、大田区にある磐井神社が礼所になっています。

東海道常夜燈燈籠台石は大田区文化財

美原通りをさらに西に進むと、大田区立大森西図書館(大田区大森西)がありますが、その入り口には、大田区文化財である燈籠台石(東海道常夜燈)があります。

東海道常夜燈燈籠台石

大田区教育委員会の説明板を引用します。

江戸後期、東海道筋に通行人の目印として、大森村を中心に近郷、江戸、川崎などの富士講の人々によって建てられた常夜灯である。
もとは谷戸の交番付近(大森中1-18付近)に建てられていたが、東海道が第一京浜国道として建設されたため移転を余儀なくされ、転々とした後、大森中三丁目の三輪神社にあった。
昭和六十一年(一九八六)地元より教育委員会に寄付され、ここに移設する際、戦災で失われていた火袋、竿石を修復し燈籠として復元した。台石の正面の彫刻は富士山が庚申の年に出現したという伝説を表わしている。
昭和五十年三月十九日指定 大田区教育委員会

台石の正面には、富士山が庚申(こうしん)の年に出現したという伝説を表した彫刻が施されています。

3匹の猿がいますね。

大田区大森には、美原通り以外にも東海道の名残がずいぶんあるのです。

美味しい店スポット

ちなみに、大森海岸は、現在京急線の駅名になっていますが、駅の所在地は品川区です。

大田区で「大森」とつくのは、JR京浜東北線(東海道線)大森駅と、京急線の大森海岸より2駅離れている大森町駅ですが、駅のホームのすぐ下には、サイゼリヤ京急大森町駅前店(大田区大森西)があります。

サイゼリヤ京急大森町駅前店(大田区大森西)は高架化された京急線大森町駅ホーム下でパスタのアーリオ・オーリオ提供中
サイゼリヤ京急大森町駅前店(大田区大森西)は、高架化された京急線大森町駅ホームの真下にあります。「より美味しいものをより安く」提供されたメニューに一部テイクアウトサービスも行います。現在同店はパスタのアーリオ・オーリオを勧めています。

サイゼリヤのワンコイン店メニューは、税込みの500円であるため好評です。

また、美原通り近くの磐井神社の隣には、やはりファミリーレストランのロイヤルホスト大森北店(大田区大森北)があります。

ロイヤルホスト大森北店、黒×黒ハンバーグで老舗の意地
ロイヤルホスト。ファミリーレストランとしては老舗です。しかし、ファミリーレストランもいろいろなお店ができて、すかいらーく、ロイヤル、セブン&アイ(デニーズ)というファミリーレストラン(ファミレス)“御三家”は随分撤退してしまいました。今や区内で残っている“老舗”は、ロイヤルホスト大森北店のみとなりました。

国産黒毛和牛と、国産黒豚の合い挽きによるハンバーグには定評があります。

美原通りなど東海道の名所旧跡を巡回してから、こうした美味しい店で大田区東海道跡散策の仕上げをするのもいいかもしれませんね。

以上、美原通り(大森本町、大森東)旧東海道の面影残す江戸風商店街、美原通り(大森本町、大森東)は旧東海道の品川宿から川崎宿の間に位置する大森海岸付近で旧東海道の面影残すスポット、でした。

カラー版 東京いい道、しぶい道 (中公新書ラクレ)
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