萬福飯店御岳山店(大田区北嶺町)は、あっさりとした広東風を中心に、ピリッと辛い点心料理なども庶民価格で満喫できる町中華です。模範的なおいしさのタンメンや、具材のたくさん入ったトッピングタイプの五目そばなど人気メニューがたくさんあります。
萬福飯店御岳山店は、住居表示で言うと大田区北嶺町。
東急池上線御嶽山駅が最寄り駅です。
麺類、ご飯物、点心類、鶏肉・豆腐料理、牛肉・豚肉・素菜料理と、幅広く中華料理を提供しています。
多くが1000円以内なので、ランチタイムにはご飯ものや麺類+点心類など安心していただけます。
萬福飯店といえば、以前は武蔵新田にある萬福飯店矢口店に入ったことがあります。
「〇〇店」ということなので、お互い関連のある店であることはわかりますが、どんな関係なんでしょうね。
御嶽山商店街、駅から徒歩2分
東急池上線御嶽山駅を、蒲田方面改札側に下車。
御嶽神社側ではない方です。
商店街を2分ほど歩くと、右側にあります。
最近は、少なくとも駅前商店街の町中華が減ってしまったのですが、御嶽山にはまだ残っていたんですね。
『中国料理 まんぷく』という赤い字が、建物の壁に打ち付けられています。
RC構造の建物の1階です。
オーナーは上階に住まわれているのでしょうか。
建物はビルですが、昭和の佇まいを残す町中華のお約束、「ショーウインドウ」があります。
最近の店は、現物を撮影した画像をプリントして掲示していますが、こちらは「ちゃんと」蝋細工です。
ドアは自動ドアです。
町中華のテーブル
店内は、テーブル22席。
任意の席に着席すると、女性によって水の入ったコップとおしぼりと箸が置かれます。
お店はご夫婦でされているのか、女性はおばちゃんという感じです。
注文も、そのおばちゃんが取ります。
厨房は奥なので、何人いるかは確認できませんが、2人体制ではないでしょうか。
実は店に入ったのが、昼休み(14:30)の直前でしたが、休憩前はギリギリまでラストオーダーを受けてくださるようです。
といっても、わざわざ14:29に滑り込みで入るとか、そういうのはなしにしましょう(笑)
テーブルには、メニュー表とナプキン、コショウ、ラー油など調味料が置かれています。
箸は割り箸です。
ごくありふれた町中華の粧いです。
まあ、これで赤いテーブルだったら完璧ですね。
五目そば(880円)
萬福飯店御嶽山店の五目そばです。
かまぼこ、白菜、青梗菜、キャベツ、エビ、たけのこ、豚肉、それとは別に叉焼、人参、ニラなどが入っています。
五目そばが、決して「五目」ではないことは、以前もご紹介しました。
八百万の神と同じで、「五」それ自体に意味はなく、「多数」という意味です。
つまり、たくさんの具材という意味です。
あんかけタイプではありません。
麺は中細縮れ麺。
スープは塩味です。
コショウなども使わず、プレーンでいただきました。
タンメン(770円)
萬福飯店御嶽山店のタンメンです。
町中華に来ると、必ず注文するのがタンメン。
タンメンは、ラ~メンと似て非なるものなんですよ。
とくに、塩ラーメンとどこが違うかって話は、もう何度も書きました。
そもそも、タンメンというのは和製中華です。
中華料理自体、一般には和製中国料理なんですけどね。
中でも、タンメンやちゃんぽんは、国産なんです。
麺を塩ダレスープに入れてから、野菜をトッピングをするのが塩ラーメンです。
かんたんに述べると、塩味のスープで作ったラーメンのことです。
一方、タンメンは、同じ塩ダレでも、麺に野菜炒めスープをかけたものです。
つまり、厳密に言うと、タンメンはラーメンではないともいえます。
野菜炒めスープ麺、といってもいいと思います。
といううんちくはさておき、萬福飯店御嶽山店のタンメンは、具材がキャベツ、豚肉、もやし、きくらげ、ニラ、青菜、人参など。
孤独のグルメ的に言えば「教科書通りの作り方」、模範的なタンメンです。
これは安定の美味しさでしょう。
麺は中細麺。
スープには、ほどよく炒めた油が浮いています。
味はもちろん塩味。
野菜を炒めたコクを感じます。
町中華らしい、よいタンメンだと思います。
メニュー
萬福飯店御嶽山店は、麺類の他にも様々な中華料理を提供しています。
ご飯類、麺類などほとんどが1000円以下で、1000円を少しだけ超えたお値段で、ビチリやアワビ煮などの一品料理が提供されています。
ランチにはうってつけですね。
麺類
五目萬福メン880円、四川メン【辛】770円、ラーメン660円、五目そば880円、チャーシューメン880円、担々メン【辛】770円、牛肉そば990円、鶏肉そば830円、味噌ラーメン830円、ねぎラ~メン830円、ねぎ味噌ラ~メン990円、ねぎチャーシューメン1100円、つけめん880円、ワンタン660円、ワンタンメン830円、タンメン770円、もやしそば770円、天津メン880円、えびそば1050円、スタミナメン880円、豚骨ラーメン880円、五目揚げやきそば880円、えび揚げやきそば1100円、五目やきそば880円、えびやきそば1100円。
ごはん類
中華弁当1430円、中華丼830円、天津丼940円、牛肉丼940円、カーリー丼830円、炒飯830円、炒飯(五目・えび・かに)1050円、あんかけ炒飯1050円、焼肉ライス880円、餃子ライス770円、焼売ライス880円、半ライス170円、ライス220円、大盛ライス330円、カレーライス770円、カツカレーライス1050円
点心類
餃子5ケ500円、焼売5ケ610円、春巻3本810円、ちまき300円、えびむし餃子5ケ500円、春巻き3本810円、水餃子5ケ610円
鶏肉・豆腐など
鶏肉の唐揚げ1100円、鶏肉のうま煮1540円、鶏肉とナッツ炒め1540円、鶏肉の甘酢かけ1320円、からあげの薬味ソースかけ1200円、マーボー豆腐880円、四川マーボー豆腐990円、かに入り豆腐1100円、えび入り豆腐1100円、
牛肉・豚肉・素菜など
牛肉とピーマンの細切り炒め1650円、牛肉のカキソース炒め1980円、牛肉の唐辛子炒め【辛】1980円、八宝菜1650円、青菜の炒め物880円、白菜のクリーム煮880円、ナスの四川風炒め【辛】1100円、揚ワンタンの甘酢がけ830円、豚肉のうま煮880円、豚肉入り野菜炒め880円、豚肉の角煮1650円、豚肉とキャベツの四川風味噌炒め990円、レバニラ炒め880円
お正月も営業中
萬福飯店御嶽山店は、2023年1月2日に営業していました。
平成に入り、より遅くまで、そして休日もなく365日営業なんて店はめずらしくなかったのですが、最近は、セブンイレブンが「脱24時間営業」したり、スーパーのなどもきっちり三が日休むようにしたりなど、営業時間が昭和に戻っています。
働かせると、「ブラック」とうるさいからか、正月は便利だけど、採算ベースに乗るほどお客が来ないのかはわかりませんが。
いずれにしても、そんな中で、2日に営業というのは、初詣などお出かけ帰りの人たちにとってありがたい営業ではないでしょうか。
みなさんも、お近くに来られた際は、いかがですか。
以上、萬福飯店御岳山店(大田区北嶺町)は、あっさりとした広東風を中心に、ピリッと辛い点心料理なども庶民価格で満喫できる町中華、でした。
町中華とはなんだ (立東舎) – 町中華探検隊, 北尾トロ, 下関マグロ, 竜超
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