葡萄の牙(東京大田区大森)というステーキ&ワインのお店も、大田区では有名です。ネットで「葡萄の牙」と検索すると、店の規模を考えたら失礼ながら予想以上に関連ページがヒットします。それだけ、多くの訪問者がネット上で情報を発信したくなるお店なのでしょう。
居酒屋ながら賑わうランチ
葡萄の牙は、外から見ると居酒屋のようですよ。
が、葡萄の牙のサイトを見るとモダンなステーキハウスそのもの。
デザインもいい。どう見ても店舗の外見とはイメージが違うステーキハウスのサイトです。
しかも、葡萄の牙サイトのタイトルが、集客やSEOの知識がある人によるネーミングということがわかります。
要するにたんなるWebデザイナーではなく、ネット営業のコンサルのできる業者を入れています。
これはサイトを「一応作りました」ではなく、営業戦略として重要視しているのだな、ということを感じました。
そこで、葡萄の牙に行ってみようか、という気になるではありませんか。
これは、葡萄の牙が、ネット戦略で成功していることを意味します。
葡萄の牙の最寄りの駅は、東海道本線が走り、京浜東北線が停車する東京大田区のJR大森駅南口下車。
東側には京急バスの停留所とロータリーがあります。
そのもっとも南で下車して道なりに歩いて5分ほどのところに、小さな居酒屋のような店舗があります。
外から見ると居酒屋にしか見えない店が、昼の12時とともに、店内はあっという間にいっぱいになります。
日によって具体的なメニユーは違いますが、たとえば10食限定のハラミ定食など、ランチにおいしい牛肉(しかも早い者勝ち)が出てくるからです。
これが、ある日の表に出ていたメニューです。
ランチメニューとしての相場を守りながら、牛肉(しかも和牛)メニューにこだわっています。
ここでご紹介するのは、和牛ランプステーキランチ。
予め切られていてやわらかい和牛200グラムです。
タレは2種類。ワサビ醤油と焼き肉で使うやや甘口のタレです。
Webに加えて、SNSも利用する葡萄の牙の広告宣伝戦略はすごいです。
ネット戦略はwebサイトだけではありません。
テーブルには、「LINEで情報を」と書かれたシールがはってありました。
葡萄の牙はサイトだけでなく、LINEを使った広報宣伝も行っていました。
若い人にとっては当たり前のコミュニケーション手段かも知れませんが、企業や商店には、SNSどころか、いまだに公式サイトを作っていないところも少なくありません。
葡萄の牙のような比較的小規模の店舗は、不特定多数の一見さんよりも、常連客との結びつけにともすれば依存しがちなので、積極的に新しい手段を使って宣伝はしないことが多いのです。
だが、葡萄の牙は、積極的にパブリシティを行っています。
葡萄の牙の活発なネット戦略
試しに、ツイッターで「葡萄の牙」と検索すると、画像付きのツイートがぞろぞろ出てきます。
牛スジカレーやハラミ定食など、同店のランチの目玉をビジュアルで確認できます。
つまり、葡萄の牙は、メニューの撮影を禁じていないということです。
お店によっては、客は食べる権利だけで、料理の見栄え(デザイン)は料理人にあると言わんばかりに、料理の撮影を禁じているところもあります。
法律的な解釈はわかりませんが、少なくとも撮影を認めていれば、黙っていても客が宣伝してくれることがわかります。
葡萄の牙は、それをわかっているから、撮影を認めているのでしょう。
葡萄の牙を切り盛りするのは、ご夫婦と思われる男性と女性2人がカウンターの中にいて、とくに男性はあまり社交的ではないように見えました。
そういう人でも、ネットを使うことで、上手に見せを多くの人に知らせることができるわけです。
飲食店もサイトやSNSを有効活用する時代。
いくら、おいしいものを作っても、知られなければ客は入ってきません。
ネットは、リアルと比べても、コストや手間を少なくした、より自由な広報宣伝活動が可能であり、葡萄の牙は、それをうまく利用したお店であるといえます。
葡萄の牙
143-0016 東京都大田区大森北1丁目12~1 大森北1ハイツ1F
03-5471-3181
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